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今夜の番組チェック

第2話:眠りの斬剣

作:おっぱい星人


-From 1-
この男はいったいどうしようというのか。
秋風というにはあまりにも生暖かい風が二人の剣士の間を、さも無関心に吹け抜く。やや朽ちた街はずれのとある桟橋の下、尾崎川を横に敷く黒い砂利の上にその二人はいた。
一人はいかにも侍といったいでたちで、7寸はあるタッパはいかにもといったようである。やや下がった上段に構え、たすきにした葵い袖の家紋がいかにもその身分の高さを表していた。しかし、その顔は侍とは言いがたい表情をしていた。面長の輪郭と凛とした顔立ちは年のころなら30〜33といったところだが、どこか不安を訴える表情をしている。それは刻まれた眉間につたう一筋の汗が物語っている。
ではもう一方の男はどうか。2寸程度の身長が、その華奢な体つきをさらにか弱に見せている。しかしボロを着たような泥だらけの着物からにゅっと伸びた褐色の腕は無駄の無い硬い筋肉がびっしりとこびり付いていた。そのいでたちから年齢は想像できない。20にも見えるし40にも見える。ざんばら頭の奥には決してお世辞にも色男とは言いがたい顔があった。細い眉に切れるような目、丸く曲がった鼻になにか苦虫をつぶしたような分厚い口。男であれば当然あるであろう覇気といったものがこの男の顔にはない。・・・・それもそうだ。男は下段に構えたまま寝入っているのである。
「・・・き、貴様!」
困惑の表情をしていた長身の男はハッと我に返ったのか凄まじい怒気を帯びた。橋の上を行く町人がこれに気づいて橋の下を見た。
「け、決闘だ!」
が、その声は長身の男の跳躍にかき消された。ざっと砂利を噛む足音がしたかと思うとビュっという風切り音が1つ聞こえた。

-To 人斬り次郎左・・・-

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